『おきらく』開発の歴史

2003年(平成15年)『おきらく』は誕生しました。

まず最初ご紹介したいのは、初しぼりを会員向けに出荷したときの言葉です。

“純米吟醸生貯蔵原酒 初しぼり『おきらく』をお届けいたします。”
当研究会が企画した会員制特別試験仕込
“純米吟醸生貯蔵原酒『おきらく』”の3大こだわりは、
(1)日本で初めて、「厳冬仕込」「生氷熟8ヵ月」「晩秋解后」
恒常氷温+1℃・高湿95%の「氷鮮庫」での恒静熟成。
「氷鮮庫」とは、(当時)当会々員の(株)ケーイーコーポレーション社と中部電力社の共同開発による、画期的な貯蔵システムです。この度、両者のご協力のもと、その静岡テストプラントで、酒類では日本初の氷熟を試すものです。
(2)伝承の技を味わう「純米・吟醸・生貯蔵・原酒」
「杜氏入魂一滴」 平成14年黄綬褒章に輝く越後杜氏 吉井民夫氏
「蔵人技を伝える名門、お福酒造」 速醸もと発祥の蔵、連続金賞受賞蔵
「昔から伝わる仕込水」 “東山山系、古志の横井戸”からの自然大清水使用
「米どころならではの純米吟醸」 新潟県を代表する酒米“五百万石”を55%精白で。
(3)当、「新食品加工研究会」の会員研究技術を酒造業界はじめてジョイント応用
(合)環境空研、(有)ヒロオテック、両社指導で クリーン充填・無菌化包装
(株)ケーイーコーポレーション、春川氏、両者指導で 「氷熟」鮮度保持管理
エージレスサービスセンター(株)および(株)愛知商会をはじめとする包装資材グループ指導で、脱酸素包装により酸化防止、吟醸風味安定
『おきらく』の“初しぼり”をどうぞお楽しみください。
また、お飲みになったご感想を、是非お聞かせください。
次回は8月、“夏冷酒”の出荷です。

以上でした。

このとき以降、平成27年5月現在で12年の歳月が流れました。
新潟酒造メーカー様数社を始め、昨年まで山形の酒造メーカー様等にご協力をいただきながら、『おきらく』をいろいろテストしてまいりました。
基本的な 純米・吟醸・生酒は変わりませんが、それぞれの酒造メーカー様の『おきらく』を造っていただきました。

しかし、今回(平成27年醸造)のお酒は、大きく異なります。

我々が目指す本来の目的、『純米・吟醸・生原酒』を購入し無酸素・低温貯蔵をして『おきらく版』を造っている、ということです。

そのお酒とは?

新潟でも辛口で有名な麒麟山酒造の『ぽたりぽたりきりんざん』を使っています。
『新酒のキレがありながらも、純米・吟醸酒らしいふくよかさ、原酒ならではの力強い味わいが楽しめる』と人気のお酒ですが、それを酸素不透過の袋に入れ、エージレスでその袋の中と瓶の中の酸素をすべて取り去り、氷鮮庫(高湿度で低温貯蔵が可能)で長期熟成をさせています。
熟成期間は
冷やおろし(8月末頃まで)
氷熟邂逅(11月頃まで)
新食品加工研究会の会員だけがその恩恵に浴すことが出来るのですが、

一般の方も同じようなおいしいお酒を簡単に試す事ができるのです。
ご興味のある方は「おきらくシステムとは」をご参照ください。
(現在執筆中です)